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- *builtin.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Mar 22
1
+ *builtin.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Mar 24
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2
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3
4
4
VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -225,7 +225,7 @@ foldclosedend({lnum}) 数値 {lnum}の折り畳みの最後の行(閉じてい
225
225
foldlevel({lnum}) 数値 {lnum}の折り畳みレベル
226
226
foldtext() 文字列 閉じた折り畳みに表示されている行
227
227
foldtextresult({lnum}) 文字列 {lnum}で閉じている折り畳みのテキスト
228
- foreach({expr1}, {expr2}) リスト/辞書/Blob/文字列
228
+ foreach({expr1}, {expr2}) リスト/Tuple/ 辞書/Blob/文字列
229
229
{expr1} の各項目に対して {expr2} を呼
230
230
び出す
231
231
foreground() 数値 Vimウィンドウを前面に移動する
@@ -372,7 +372,7 @@ job_start({command} [, {options}])
372
372
ジョブ ジョブを開始する
373
373
job_status({job}) 文字列 {job}のステータスを取得する
374
374
job_stop({job} [, {how}]) 数値 {job}を停止する
375
- join({list} [, {sep}]) 文字列 {list}の要素を連結して文字列にする
375
+ join({list} [, {sep}]) 文字列 {expr}の項目を連結して文字列にする
376
376
js_decode({string}) 任意 JS形式のJSONをデコードする
377
377
js_encode({expr}) 文字列 JS形式のJSONにエンコードする
378
378
json_decode({string}) 任意 JSONをデコードする
@@ -388,6 +388,7 @@ line2byte({lnum}) 数値 行{lnum}のバイトカウント
388
388
lispindent({lnum}) 数値 {lnum}行目のLispインデント量を取得
389
389
list2blob({list}) Blob 数値のリスト {list} をBlobに変換する
390
390
list2str({list} [, {utf8}]) 文字列 数値のリスト {list} を文字列に変換する
391
+ list2tuple({list}) Tuple 項目の {list} を tuple に変換する
391
392
listener_add({callback} [, {buf}])
392
393
数値 変更を監視するためのコールバックを追加
393
394
listener_flush([{buf}]) なし リスナーコールバックを呼び出す
@@ -562,10 +563,10 @@ remove({blob}, {idx} [, {end}]) 数値/Blob
562
563
{Blob}から{idx}と{end}間のバイトを削除
563
564
remove({dict}, {key}) 任意 {dict}から要素{key}を削除
564
565
rename({from}, {to}) 数値 {file}から{to}へファイル名変更
565
- repeat({expr}, {count}) リスト/Blob/文字列
566
+ repeat({expr}, {count}) リスト/Tuple/ Blob/文字列
566
567
{expr}を{count}回繰り返す
567
568
resolve({filename}) 文字列 ショートカットが指す先のファイル名
568
- reverse({obj}) リスト/Blob/文字列
569
+ reverse({obj}) リスト/Tuple/ Blob/文字列
569
570
{obj} を反転させる
570
571
round({expr}) 浮動小数点数 {expr} を四捨五入する
571
572
rubyeval({expr}) 任意 |Ruby| の式を評価
@@ -780,6 +781,7 @@ test_null_job() ジョブ テスト用のnull値
780
781
test_null_list() リスト テスト用のnull値
781
782
test_null_partial() Funcref テスト用のnull値
782
783
test_null_string() 文字列 テスト用のnull値
784
+ test_null_tuple() Tuple テスト用のnull値
783
785
test_option_not_set({name}) なし オプション設定フラグをリセットする
784
786
test_override({expr}, {val}) なし Vimの内部処理を置き換えてテストする
785
787
test_refcount({expr}) 数値 {expr}の参照カウントを取得
@@ -801,6 +803,7 @@ tr({src}, {fromstr}, {tostr}) 文字列 {src}中に現れる文字{fromstr}を{t
801
803
trim({text} [, {mask} [, {dir}]])
802
804
文字列 {text} から {mask} 内の文字を切り取る
803
805
trunc({expr}) 浮動小数点数 浮動小数点数{expr}を切り詰める
806
+ tuple2list({tuple}) リスト 項目の {tuple} をリストに変換する
804
807
type({expr}) 数値 変数{expr}の型
805
808
typename({expr}) 文字列 {expr}の型を表す
806
809
undofile({name}) 文字列 {name}に対するアンドゥファイルの名前
@@ -2115,7 +2118,7 @@ copy({expr}) *copy()*
2115
2118
を変更してもコピーは変更されず、逆も同じである。しかし要素は共
2116
2119
通で、片方の要素に対し変更を加えると、もう一方の要素も変更され
2117
2120
る。
2118
- 辞書はリストと同様な方法でコピーされる 。
2121
+ |Tuple| や |Dictionary| は |List| と同様な方法でコピーされる 。
2119
2122
|deepcopy()|も参照。
2120
2123
|method| としても使用できる: >
2121
2124
mylist->copy()
@@ -2158,11 +2161,12 @@ cosh({expr}) *cosh()*
2158
2161
2159
2162
2160
2163
count({comp}, {expr} [, {ic} [, {start}]]) *count()* *E706*
2161
- 文字列 |String|、リスト |List|または辞書| Dictionary| {comp} の中
2162
- に値 {expr} が何回現れるかを返す。
2164
+ |String|、|List|、|Tuple| または | Dictionary| {comp} の中に値
2165
+ {expr} が何回現れるかを返す。
2163
2166
2164
2167
{start} が指定されたときはそのインデックスの要素から検索を開始
2165
- する。{start} は {comp} がリストの場合のみ使用できる。
2168
+ する。{start} は {comp} が |List| または |Tuple| の場合のみ使
2169
+ 用できる。
2166
2170
2167
2171
{ic} が指定され、|TRUE|の場合は大文字・小文字は区別されない。
2168
2172
@@ -2276,7 +2280,7 @@ deepcopy({expr} [, {noref}]) *deepcopy()* *E698*
2276
2280
リストまたは辞書であるときは、再帰的にコピーが作成される。
2277
2281
よってコピーの要素に変更を加えても元のリストの要素は変更を受け
2278
2282
ない。
2279
- 辞書はリストと同様な方法でコピーされる 。
2283
+ |Tuple| や |Dictionary| は |List| と同様な方法でコピーされる 。
2280
2284
2281
2285
{noref}が省略された、または0のとき、含まれているリストや辞書は
2282
2286
1度だけコピーされる。全ての参照はこのただ1つのコピーを指す。
@@ -2566,8 +2570,8 @@ echoraw({string}) *echoraw()*
2566
2570
2567
2571
empty({expr}) *empty()*
2568
2572
{expr}が空なら1を、そうでなければ0を返す。
2569
- - リスト |List|または辞書| Dictionary|は要素を1個も持たないとき
2570
- 空とみなされる 。
2573
+ - |List|、|Tuple| または | Dictionary| は要素を1個も持たないと
2574
+ き空とみなされる 。
2571
2575
- 文字列 |String| はその長さが0のとき空とみなされる。
2572
2576
- 数値と浮動小数点数は値が0のとき空とみなされる。
2573
2577
- |v:false|, |v:none|, |v:null| は空であり、|v:true| は空では
@@ -3480,9 +3484,9 @@ foldtextresult({lnum}) *foldtextresult()*
3480
3484
戻り値の型: |String|
3481
3485
3482
3486
3483
- foreach({expr1}, {expr2}) *foreach()*
3484
- {expr1} は |List|, |String |, |Blob| または |Dictionary| でなけ
3485
- ればならない 。
3487
+ foreach({expr1}, {expr2}) *foreach()* *E1525 *
3488
+ {expr1} は |List|, |Tuple |, |String|, |Blob| または
3489
+ |Dictionary| でなければならない 。
3486
3490
{expr1} の各項目に対して {expr2} を実行する。{expr1} は変更さ
3487
3491
れない。その値は |:lockvar| 1 と同様に変更されるかもしれない。
3488
3492
|E741|
@@ -3492,10 +3496,10 @@ foreach({expr1}, {expr2}) *foreach()*
3492
3496
3493
3497
{expr2} が |string| の場合、{expr2} 内では |v:val| は現在の項
3494
3498
目の値を持つ。|Dictionary| の場合、|v:key| は現在の項目のキー
3495
- を持ち、|List| の場合、|v:key| は現在の項目のインデックスを持
3496
- つ。
3497
- |Blob | の場合、|v:key| は現在のバイトインデックスを持つ。
3498
- |String| の場合、|v:key| は現在の文字インデックスを持つ 。
3499
+ を持ち、|List| または |Tuple| の場合、|v:key| は現在の項目のイ
3500
+ ンデックスを持つ。|Blob| の場合、|v:key| は現在のバイトインデッ
3501
+ クスを持つ。|String | の場合、|v:key| は現在の文字インデックス
3502
+ を持つ 。
3499
3503
3500
3504
例: >
3501
3505
call foreach(mylist, 'used[v:val] = true')
@@ -3522,8 +3526,8 @@ foreach({expr1}, {expr2}) *foreach()*
3522
3526
|method| としても使用できる: >
3523
3527
mylist->foreach(expr2)
3524
3528
<
3525
- 戻り値の型: |String|, |Blob| list<{type}> または dict <{type}>。
3526
- {expr1} による
3529
+ 戻り値の型: |String|, |Blob| list<{type}>, tuple <{type}> また
3530
+ は dict<{type}>。 {expr1} による
3527
3531
3528
3532
*foreground()*
3529
3533
foreground() Vimのウィンドウを前面に移動する。この関数はクライアントからVim
@@ -3690,16 +3694,25 @@ get({list}, {idx} [, {default}]) *get()* *get()-list*
3690
3694
リスト|List| {list}から{idx}番目の要素を取得する。この要素を取
3691
3695
得できないときは{default}を返す。{default}が省略されたときは0
3692
3696
を返す。
3693
- |method| として使用したいなら : >
3697
+ |method| としても使用できる : >
3694
3698
mylist->get(idx)
3695
3699
<
3696
3700
戻り値の型: any。{list} による
3697
3701
3702
+ get({tuple}, {idx} [, {default}]) *get()-tuple*
3703
+ |Tuple| {tuple} から {idx} 番目の項目を取得する。この項目を取
3704
+ 得できない場合は {default} を返す。{default} が省略されたとき
3705
+ は 0 を返す。
3706
+ |method| としても使用できる: >
3707
+ mytuple->get(idx)
3708
+ <
3709
+ 戻り値の型: any。{tuple} による
3710
+
3698
3711
get({blob}, {idx} [, {default}]) *get()-blob*
3699
3712
|Blob| {blob}から{idx}番目のバイトを取得する。このバイトを取得
3700
3713
できないときは{default}を返す。{default}が省略されたときは -1
3701
3714
を返す。
3702
- |method| として使用したいなら : >
3715
+ |method| としても使用できる : >
3703
3716
myblob->get(idx)
3704
3717
<
3705
3718
戻り値の型: |Number|
@@ -3711,7 +3724,7 @@ get({dict}, {key} [, {default}]) *get()-dict*
3711
3724
let val = get(g:, 'var_name', 'default')
3712
3725
< g:var_nameの値が存在する場合はこれを取得し使用するが、存在しな
3713
3726
い場合は 'default' を返す。
3714
- |method| として使用したいなら : >
3727
+ |method| としても使用できる : >
3715
3728
mydict->get(key)
3716
3729
<
3717
3730
戻り値の型: any。{dict} による
@@ -3737,7 +3750,7 @@ get({func}, {what}) *get()-func*
3737
3750
3738
3751
エラー時はゼロを返す。
3739
3752
3740
- |method| として使用したいなら : >
3753
+ |method| としても使用できる : >
3741
3754
myfunc->get(what)
3742
3755
<
3743
3756
戻り値の型: any。{func} および {what} による
@@ -5759,9 +5772,9 @@ id({item}) *id()*
5759
5772
< {item} がガベージコレクションされるのを防ぎ、`id` から {item}
5760
5773
を取得する方法を提供する。
5761
5774
5762
- {item} は、リスト、辞書、オブジェクト、ジョブ、チャネルまたは
5763
- Blob になる。アイテムが許可された型でない場合または null 値の
5764
- 場合は 、空の文字列が返される。
5775
+ {item} は、リスト、Tuple、 辞書、オブジェクト、ジョブ、チャネル
5776
+ またはBlob になる。アイテムが許可された型でない場合または null
5777
+ 値indexの場合は 、空の文字列が返される。
5765
5778
5766
5779
|method| としても使用できる: >
5767
5780
GetItem()->id()
@@ -5785,11 +5798,12 @@ index({object}, {expr} [, {start} [, {ic}]]) *index()*
5785
5798
{object} から {expr} を探し、そのインデックスを返す。ラムダを
5786
5799
使って項目を選択する方法については |indexof()| を参照。
5787
5800
5788
- {object}が |List| の場合は、{expr}に等しい要素の最小のインデッ
5789
- クスを返す。自動的な変換は行われないので、文字列の "4" は数値
5790
- の 4 とは異なると判定される。そして数値の 4 は浮動小数点数の
5791
- 4.0 とも異なる。'ignorecase' の値はここでは使用されない。大文
5792
- 字・小文字は引数 {ic} で示されているように区別される。
5801
+ {object}が |List| または |Tuple| の場合は、{expr}に等しい要素
5802
+ の最小のインデックスを返す。自動的な変換は行われないので、文字
5803
+ 列の "4" は数値の 4 とは異なると判定される。そして数値の 4 は
5804
+ 浮動小数点数の 4.0 とも異なる。'ignorecase' の値はここでは使用
5805
+ されない。大文字・小文字は引数 {ic} で示されているように区別さ
5806
+ れる。
5793
5807
5794
5808
{object}が |Blob| の場合は、{expr}に等しいバイト値の最小のイン
5795
5809
デックスを返す。
@@ -5813,21 +5827,22 @@ index({object}, {expr} [, {start} [, {ic}]]) *index()*
5813
5827
5814
5828
indexof({object}, {expr} [, {opts}]) *indexof()*
5815
5829
{expr} が v:true である {object} 内の項目のインデックスを返す。
5816
- {object} は |List| または |Blob| でなければならない。
5830
+ {object} は |List|、|Tuple| または |Blob| でなければならない。
5817
5831
5818
- {object} が |List| の場合、式が v:true になるまでリスト内の各
5819
- 項目で {expr} を評価し、この項目のインデックスを返す。
5832
+ {object} が |List| または |Tuple| の場合、式が v:true になるま
5833
+ でリスト内または Tuple 内の各項目で {expr} を評価し、この項目
5834
+ のインデックスを返す。
5820
5835
5821
5836
{object} が |Blob| の場合、式が v:true になるまで Blob 内の各
5822
5837
バイトで {expr} を評価し、このバイトのインデックスを返す。
5823
5838
5824
5839
{expr} は |string| または |Funcref| でなければならない。
5825
5840
5826
- {expr} が |string| の場合: {object} が |List| であれば、{expr}
5827
- の内部では |v:key| は現在のリスト項目のインデックスを持ち、
5828
- |v:val| はその項目の値を持つ。{object} が |Blob| の場合、{expr}
5829
- の内部では |v:key| は現在のバイトのインデックスを持ち、 |v:val|
5830
- は項目の値を持つ。
5841
+ {expr} が |string| の場合: {object} が |List| または |Tuple|
5842
+ であれば、{expr} の内部では |v:key| は現在のリストまたは Tuple
5843
+ 項目のインデックスを持ち、 |v:val| はその項目の値を持つ。
5844
+ {object} が |Blob| の場合、{expr} の内部では |v:key| は現在の
5845
+ バイトのインデックスを持ち、|v:val| は項目の値を持つ。
5831
5846
5832
5847
{expr} が |Funcref| の場合は引数を 2 つ取らなければならない:
5833
5848
1. 現在の項目のキーまたはインデックス。
@@ -6131,9 +6146,9 @@ items({dict}) *items()*
6131
6146
echo key .. ': ' .. value
6132
6147
endfor
6133
6148
<
6134
- リストまたは文字列引数もサポートされている。このようなケースで
6135
- は 、items() はインデックスとインデックスの値を含むリストを返
6136
- す 。
6149
+ |List|、|Tuple| または |String| 引数もサポートされている。こ
6150
+ のようなケースでは 、items() はインデックスとインデックスの値
6151
+ を含むリストを返す 。
6137
6152
6138
6153
|method| としても使用できる: >
6139
6154
mydict->items()
@@ -6143,15 +6158,17 @@ items({dict}) *items()*
6143
6158
6144
6159
job_ 関数群はここに文書化されている: |job-functions-details|
6145
6160
6146
- join({list} [, {sep}]) *join()*
6147
- リスト{list}の要素を連結し、1個の文字列にして返す。
6161
+ join({expr} [, {sep}]) *join()*
6162
+ {expr} 内の項目を 1 つの文字列に連結する。{expr} は |List| ま
6163
+ たは |Tuple| にすることができる。
6148
6164
{sep}が指定されたときは、要素の間にそれを挿入する。{sep}が指定
6149
6165
されなかったときは1個のスペースが使われる。
6150
6166
Note 末尾には{sep}がつかない。末尾にもつけたければ以下のように
6151
6167
する: >
6152
6168
let lines = join(mylist, "\n") .. "\n"
6153
- < {list}の要素が文字列なら、そのまま使われる。リストと辞書は
6154
- |string()|を使ったときと同じようにして文字列に変換される。
6169
+ < {list} の要素が文字列の場合、そのまま使われる。
6170
+ |Lists|、|Tuples| および |Dictionaries| は |string()| を使った
6171
+ ときと同じようにして文字列に変換される。
6155
6172
この逆を行う関数は|split()|である。
6156
6173
6157
6174
|method| としても使用できる: >
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