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- *builtin.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Mar 24
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+ *builtin.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Mar 26
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -911,7 +911,7 @@ add({object}, {expr}) *add()*
911
911
|method| としても使用できる: >
912
912
mylist->add(val1)->add(val2)
913
913
<
914
- 戻り値の型: list<{type}> (指定された |List|による) または
914
+ 戻り値の型: list<{type}> (指定された |List| による) または
915
915
|Blob|
916
916
917
917
@@ -6259,9 +6259,11 @@ json_encode({expr}) *json_encode()*
6259
6259
浮動小数点数 nan "NaN"
6260
6260
浮動小数点数 inf "Infinity"
6261
6261
浮動小数点数 -inf "-Infinity"
6262
- 文字列 |String| ダブルクォートで括られた文字列(null可)
6262
+ |String| ダブルクォートで括られた文字列(null可)
6263
6263
|Funcref| 不可、エラー
6264
- リスト |List| 配列(null可)
6264
+ |List| 配列(null可)
6265
+ 再帰的に使用された場合: []
6266
+ |Tuple| 配列として(null可)
6265
6267
再帰的に使用された場合: []
6266
6268
辞書 |Dict| オブジェクト(null可)
6267
6269
再帰的に使用された場合: {}
@@ -6305,12 +6307,13 @@ keytrans({string}) *keytrans()*
6305
6307
6306
6308
6307
6309
len({expr}) *len()* *E701*
6308
- 結果は数値で、引数{expr}の長さ。{expr}が文字列または数値のとき
6309
- は|strlen()|と同じようにバイト単位での長さを返す。
6310
- {expr}がリスト |List| のときは要素数を返す。
6311
- {expr}が |Blob| の場合、バイト数を返す。
6312
- {expr}が辞書 |Dictionary| のときは要素数を返す。
6313
- {expr}が |Object| のときは、オブジェクトの len() メソッドを
6310
+ 結果は数値で、引数 {expr} の長さ。{expr} が文字列または数値の
6311
+ ときは |strlen()| と同じようにバイト単位での長さを返す。
6312
+ {expr} が |List| の場合、|List| の要素数を返す。
6313
+ {expr} が |Tuple| の場合、|Tuple| の項目数を返す。
6314
+ {expr} が |Blob| の場合、バイト数を返す。
6315
+ {expr} が |Dictionary| の場合、|Dictionary| の要素数を返す。
6316
+ {expr} が |Object| のときは、オブジェクトの len() メソッドを
6314
6317
(存在する場合) 呼び出して長さを取得する (|object-len()|)。それ
6315
6318
以外のときはゼロを返す。
6316
6319
@@ -6481,6 +6484,24 @@ list2str({list} [, {utf8}]) *list2str()*
6481
6484
戻り値の型: |String|
6482
6485
6483
6486
6487
+ list2tuple({list}) *list2tuple()*
6488
+ リスト項目の浅いコピーから Tuple を作成する。
6489
+ 例: >
6490
+ list2tuple([1, 2, 3]) returns (1, 2, 3)
6491
+ < |tuple2list()| はその逆を行う。
6492
+
6493
+ この関数は、{list} 内のすべてのリスト項目を再帰的に Tuple に変
6494
+ 換するわけではない。Note リストと Tuple の項目は同一であり、項
6495
+ 目を変更すると Tuple とリストの両方の内容が変更されることに注
6496
+ 意。
6497
+
6498
+ エラーの場合は空の tuple を返す。
6499
+
6500
+ |method| としても使用できる: >
6501
+ GetList()->list2tuple()
6502
+ <
6503
+ 戻り値の型: tuple<{type}> (指定された |List| による)
6504
+
6484
6505
listener_add({callback} [, {buf}]) *listener_add()*
6485
6506
バッファ {buf} に変更が加えられたときに呼び出されるコールバッ
6486
6507
ク関数を追加する。
@@ -7369,14 +7390,14 @@ matchstrpos({expr}, {pat} [, {start} [, {count}]]) *matchstrpos()*
7369
7390
7370
7391
7371
7392
max({expr}) *max()*
7372
- {expr}の全要素の値の最大値を返す。例: >
7393
+ {expr} の全要素の値の最大値を返す。例: >
7373
7394
echo max([apples, pears, oranges])
7374
7395
7375
- < {expr}はリスト |List| か辞書 |Dictionary| である。辞書の場合、
7376
- 辞書に含まれるすべての値の最大値を返す。
7377
- {expr}がリストでも辞書でもなかったり、要素のどれかが数値に変換
7378
- できない場合はエラーとなる。
7379
- 空のリストまたは辞書の場合は0を返す 。
7396
+ < {expr} は |List|、|Tuple| または |Dictionary| である。辞書の場
7397
+ 合、 辞書に含まれるすべての値の最大値を返す。
7398
+ {expr} がリストでも Tuple でも辞書でもなかったり、項目のどれか
7399
+ が数値に変換できない場合はエラーとなる。空の |List|、|Tuple|
7400
+ または |Dictionary| の場合は 0 を返す 。
7380
7401
7381
7402
|method| としても使用できる: >
7382
7403
mylist->max()
@@ -7459,14 +7480,15 @@ menu_info({name} [, {mode}]) *menu_info()*
7459
7480
戻り値の型: dict<any>
7460
7481
7461
7482
min({expr}) *min()*
7462
- {expr}の全要素の値の最小値を返す。例: >
7483
+ {expr} の全要素の値の最小値を返す。例: >
7463
7484
echo min([apples, pears, oranges])
7464
7485
7465
- < {expr}はリスト |List| か辞書 |Dictionary| である。辞書の場合、
7466
- 辞書に含まれるすべての値の最小値を返す。
7467
- {expr}がリストでも辞書でもなかったり、要素のどれかが数値に変換
7468
- できない場合はエラーとなる。
7469
- 空のリストまたは辞書の場合は0を返す。
7486
+ < {expr} は |List|、|Tuple| または |Dictionary| である。辞書の場
7487
+ 合、辞書に含まれるすべての値の最小値を返す。
7488
+ {expr} がリストでも Tuple でも辞書でもなかったり、要素のどれか
7489
+ が数値に変換できない場合はエラーとなる。空の |List|、|Tuple|
7490
+ または |Dictionary| の場合は 0 を返す。
7491
+
7470
7492
7471
7493
|method| としても使用できる: >
7472
7494
mylist->min()
@@ -8167,12 +8189,13 @@ py3eval({expr} [, {locals}]) *py3eval()*
8167
8189
す。
8168
8190
{locals} |Dictionary| が指定されている場合は、式で使用できる
8169
8191
ローカル変数のセットを定義する。キーは変数名で、値は変数の値で
8170
- ある。|Dictionary| と |List | の値は参照され、式によって
8171
- (|python-bindeval| が使用されたかのように) 更新される場合があ
8172
- る 。
8192
+ ある。|Dictionary|、|List| および |Tuple | の値は参照され、式に
8193
+ よって (|python-bindeval| が使用されたかのように) 更新される場
8194
+ 合がある 。
8173
8195
数値と文字列はそのまま返る (ただし文字列はコピーされ、Unicode
8174
8196
から 'encoding' に変換される)。
8175
8197
リストは Vim の |List| 型に変換される。
8198
+ Tuple は Vim の |Tuple| 型に変換される。
8176
8199
辞書は Vim の |Dictionary| 型に変換される。辞書のキーは文字列
8177
8200
に変換される。
8178
8201
Note `:def` 関数にあるローカル変数は {expr} からは見えない。
@@ -8192,6 +8215,7 @@ pyeval({expr} [, {locals}]) *pyeval()*
8192
8215
{locals} については |py3eval()| を参照。
8193
8216
数値と文字列はそのまま返る (ただし文字列はコピーされる)。
8194
8217
リストは Vim の |List| 型に変換される。
8218
+ Tuple は Vim の |Tuple| 型に変換される。
8195
8219
辞書は Vim の |Dictionary| 型に変換される。文字列ではない辞書
8196
8220
のキーはエラーになる。
8197
8221
Note `:def` 関数にあるローカル変数は {expr} からは見えない。
@@ -8455,8 +8479,8 @@ readfile({fname} [, {type} [, {max}]])
8455
8479
戻り値の型: list<string> または list<any>
8456
8480
8457
8481
reduce({object}, {func} [, {initial}]) *reduce()* *E998*
8458
- 文字列 |String|、リスト |List| もしくは |Blob| である {object}
8459
- の各要素ごとに {func} を呼ぶ。{func} は2つの引数で呼ばれる: こ
8482
+ |String|、|List|、|Tuple| もしくは |Blob| である {object} の各
8483
+ 要素ごとに {func} を呼ぶ。{func} は2つの引数で呼ばれる: こ
8460
8484
れまでの結果と現在の要素。全要素処理後は結果を返す。 *E1132*
8461
8485
8462
8486
{initial} は初期結果値。もし無いなら、最初の {object} の要素を
@@ -8765,18 +8789,19 @@ rename({from}, {to}) *rename()*
8765
8789
8766
8790
8767
8791
repeat({expr}, {count}) *repeat()*
8768
- {expr}を {count}回繰り返し、連結して返す。例: >
8792
+ {expr} を {count} 回繰り返し、連結して返す。例: >
8769
8793
:let separator = repeat('-', 80)
8770
- < {count}が0または負のときは空文字列を返す。{expr}がリスト
8771
- |List| または |Blob| の場合は{count}回連結した結果を返す。例: >
8794
+ < {count} が0または負のときは空文字列を返す。{expr} が |List|、
8795
+ |Tuple| または |Blob| の場合は {count} 回連結した結果を返す。
8796
+ 例: >
8772
8797
:let longlist = repeat(['a', 'b'], 3)
8773
8798
< 結果は['a', 'b', 'a', 'b', 'a', 'b']となる。
8774
8799
8775
8800
|method| としても使用できる: >
8776
8801
mylist->repeat(count)
8777
8802
<
8778
- 戻り値の型: |String|, |Blob| または list<{type}>。{expr} によ
8779
- る
8803
+ 戻り値の型: |String|, |Blob|、 list<{type}> または tuple<{type}>
8804
+ {expr} による
8780
8805
8781
8806
8782
8807
resolve({filename}) *resolve()* *E655*
@@ -8802,18 +8827,19 @@ resolve({filename}) *resolve()* *E655*
8802
8827
8803
8828
reverse({object}) *reverse()*
8804
8829
{object} 内の項目の順序を逆にする。{object} は |List|、|Blob|、
8805
- または |String| にすることができる。リストと Blob の場合、項目
8806
- はその場で反転され、{object} が返される。
8830
+ |Tuple| または |String| にすることができる。リストと Blob の場
8831
+ 合、項目はその場で反転され、{object} が返される。
8832
+ Tuple の場合は、新しい Tuple が返される。
8807
8833
文字列の場合は、新しい文字列が返される。
8808
- {object} がリスト、Blob、または文字列でない場合は、ゼロを返す。
8809
- リストまたは Blob を変更せずに残しておきたい場合は、まずコピー
8810
- を作成する : >
8834
+ {object} がリスト、Tuple、 Blob、または文字列でない場合は、ゼロ
8835
+ を返す。 リストまたは Blob を変更せずに残しておきたい場合は、ま
8836
+ ずコピーを作成する : >
8811
8837
:let revlist = reverse(copy(mylist))
8812
8838
< |method| としても使用できる: >
8813
8839
mylist->reverse()
8814
8840
<
8815
- 戻り値の型: |String|, |Blob| または list<{type}>。{object} に
8816
- よる
8841
+ 戻り値の型: |String|、 |Blob|、 list<{type}> または tuple<{type}>
8842
+ {object} による
8817
8843
8818
8844
8819
8845
round({expr}) *round()*
@@ -10109,7 +10135,7 @@ slice({expr}, {start} [, {end}]) *slice()*
10109
10135
|method| としても使用できる: >
10110
10136
GetList()->slice(offset)
10111
10137
<
10112
- 戻り値の型: list<{type}>
10138
+ 戻り値の型: list<{type}> または tuple<{type}>
10113
10139
10114
10140
10115
10141
sort({list} [, {how} [, {dict}]]) *sort()* *E702*
@@ -10709,15 +10735,16 @@ string({expr}) *string()*
10709
10735
Funcref function('name')
10710
10736
Blob 0z00112233.44556677.8899
10711
10737
リスト [item, item]
10738
+ Tuple (item, item)
10712
10739
辞書 {key: value, key: value}
10713
10740
クラス class SomeName
10714
10741
オブジェクト object of SomeName {lnum: 1, col: 3}
10715
10742
列挙型 enum EnumName
10716
10743
列挙値 enum name.value {name: str, ordinal: nr}
10717
10744
10718
- リスト |List| や辞書 |Dictionary| に循環参照がある場合、それら
10719
- は "[...]" や "{...}" に置き換えられる。その結果に対して eval()
10720
- を使用すると失敗する。
10745
+ |List|、|Tuple| または |Dictionary| に循環参照がある場合、それ
10746
+ らは "[...]" や "(...)" や " {...}" に置き換えられる。その結果
10747
+ に対して eval() を使用すると失敗する。
10721
10748
10722
10749
オブジェクトに対しては、string() メソッドを呼び出してオブジェ
10723
10750
クトのテキスト表現を取得する。メソッドが存在しない場合は、デ
@@ -11643,6 +11670,23 @@ trunc({expr}) *trunc()*
11643
11670
戻り値の型: |Float|
11644
11671
11645
11672
11673
+ tuple2list({list}) *tuple2list()*
11674
+ tuple 項目の浅いコピーからリストを作成する。例: >
11675
+ tuple2list((1, 2, 3)) returns [1, 2, 3]
11676
+ < |list2tuple()| はその逆を行う。
11677
+
11678
+ この関数は、{tuple} 内のすべての Tuple 項目を再帰的にリストに
11679
+ 変換するわけではない。リストと tuple の項目は同一であり、項目
11680
+ を変更すると tuple とリストの両方の内容が変更されることに注意。
11681
+
11682
+ エラーの場合は空のリストを返す。
11683
+
11684
+ |method| としても使用できる: >
11685
+ GetTuple()->tuple2list()
11686
+ <
11687
+ 戻り値の型: list<{type}> (指定された |Tuple| による)
11688
+
11689
+
11646
11690
*type()*
11647
11691
type({expr}) {expr}の型を示す数値を返す。
11648
11692
マジックナンバーを使わずに、v:t_ 変数を使う方が良い。それぞれ
@@ -11663,6 +11707,7 @@ type({expr}) {expr}の型を示す数値を返す。
11663
11707
型エイリアス: 14 |v:t_typealias|
11664
11708
列挙型: 15 |v:t_enum|
11665
11709
列挙値: 16 |v:t_enumvalue|
11710
+ Tuple: 17 |v:t_tuple|
11666
11711
後方互換性のためには、次のような使い方ができる: >
11667
11712
:if type(myvar) == type(0)
11668
11713
:if type(myvar) == type("")
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